通報・・・・・
この、
スリリングな響き。
話に聞いちゃあいるけれど、自分が当事者になるとは、今なお多く方がイメージできないのではないでしょうか?
しかし、アナタが住んでいるのは無人島じゃあございません。
そこに社会がある限り、今夜にでもアナタは
目撃者になりうるのです。
その時、その場所で、アナタを目撃者に選ぶのは、他でもない
神。
しかしその後、
見て見ぬふりの沈黙者となるか
勇敢な行動者となるかは、
アナタ自身の選択にゆだねられているのです。
神はただ高いところから、
ワクワクと期待した目でアナタを見ておられる
だけ。
いえ。
けして怖がる必要はありませんよ。
神は大きなお方ですから、たとえアナタが見て見ぬふりを決め込もうとも、アナタをいちいち罰したりはなさいませんから。
ただ・・・・・
へ~。そーなんだ、へ~。
と、ちょっとガッカリなさるだけ。
けっして責めたりなさいませんよ。ただガッカリされるのです。
で、意外かもしれませんが…・・・。
神はこのガッカリをTwitter並みにつぶやかれます。
へー、そーなんだ、へー、知らんぷりすんだー、あの人助からないかもしれないのにー?ふーーん、そーなんだー、知らんぷりすんだー、へーーーーーーー、ほおーーーーー、ふーーーーーん・・・・・・
この神のツイートをキャッチするのが、人間の心に備わる
「良心」というシステムです。
もちろんその機能には個人差が。
しかし多くの人が、この声を聞いてしまったら最後、なかなか逆らうことが難しい。無理に逆らい続けた結果、気分が落ち込み、長く悩み続けたなんて体験もあるのではないでしょうか。
このように「良心」とは、目の見えない人間がまちがった道を歩まないよう、神が親心で取り付けてくださった究極のシステム。
いろいろ言い訳を並べ立てて逆らうことも人間の自由ですが、その場合も必ず
「後味の悪さ」を残し、選択ミスを教えるといういやらしい……
いえ!
すばらしいシステムなのです。
……というわけで。
前置きが長くなってしまいましたが、神に目撃者として選ばれた時。わたくしたちはどんな行動を選ぶべきか、いよいよ具体的に考察してまいりたいと思います。
まず。
一般的な選択肢としては、
1.通報する
2.観察する
3.乗り込む
の3つぐらいがあげられましょう。
このうち「3.乗り込む」に関しては、状況によって危険なこともありますので慎重さが必要です。
張り切って乗り込んだら巻き添え食って刺されちゃった、なんて話はよくあります。よほど腕に自信がある方なら別ですが、アナタが普通の女性だという場合は、あまりおすすめいたしません。
あまり
おすすめいたしません。
市河ばちかのせいで乗り込んだら死んじゃったと言われてはかないませんので、しっかり書いておきますよ。勇敢なわたくしは、乗り込むかもしれませんが。
で、現実的な選択としては「1・通報する」が最もポピュラーかと思われます。
通報先としては、警察または各種相談窓口が基本。どちらにするかは、緊急かどうかで判断します。
尋常ならざる悲鳴が聞こえたり、あきらかに暴行事件が起こっている!というケースでは、迷わず警察を呼ぶのが正解。
警察なんて、と思うかもしれませんが、名前や連絡先を聞かれても守秘義務があるので、アナタが通報者だと周りに知られることはありません。
また、たとえ警察が来ても多くの場合は、厳重注意でとどまります。
即、逮捕されたり連行されたりするのはよほどの場合ですので、通報そのものが深刻な結果につながることはまずありません。
電話したら、あとは遠くから近づいてくるサイレンを待つだけ。
人生でそう何度も体験できぬこのスリリングなひととき、熱いコーヒーでもいただきながらしみじみと味わうのが良いでしょう。
しかし、警察の到着を待っていられないほどヤバイ!という場合は、とりあえず声を上げるのが鉄則です。
セリフは
「大丈夫ですかー」とか
「誰か来てくださーい」とか
「警察呼びましたよー」など。
「やめろー!やめろー!やめないかー!」
とちょっと刑事ドラマ風に、普段使わない言葉使いにチャレンジするのもプロっぽいです。
いずれにしても最大のコツは、当事者にはもちろん、ご近所中に聞こえるよう
朗々と声を張り上げること。
アナタの第一声に感化され、ご近所から我も我もと声があがればしめたモノです。
こちらもまた、一生にそう何度も許される体験ではございません。
日頃馴らしたカラオケマイクを
「正義」という拡声器に持ちかえ、
今こそ腹の底から雄叫びをあげる時だと決意しましょう。
アナタの雄叫びが、
今レイプされようとしている女性をすんでのところで救うかもしれない。
子供の心が完全に壊れてしまう一歩手前で、子供を打つ親の手を止めるかもしれない。
夫に暴力をふるわれ続けた妻を解放するきっかけになるかもしれない・・・。
普段は音痴でカラオケが下手というアナタも、神に用いられた瞬間、
世界一の美声の持ち主
となりうるのです。
神は、アナタが生まれる前からアナタを用いようと決めていますが、本人にそれが発表されるのは「その瞬間」でしかありません。
なぜかは知りませんがそれが
神のやり方です。
なので、わたくし達人間は、突然のことにひるまないために、イメトレで勝手に鍛えておくしか方法がありません。
大声を出す、というイメトレは自分自身が災難にあった時にも有効なので、ぜひおすすめ。
「やめろー、やめろー、やめないかー!」
朝起きがけの
一日、イチイメトレ。
ぜひ、習慣にいたしましょう!
(続く)
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